【移住編】フィリピン医療保険事情 病気にかかったらどうする?

【移住編】フィリピン医療保険事情 病気にかかったらどうする?

みなさんこんにちは。さきめろです。

今回のブログは、フィリピンの医療保険について。医療保険はみなさんから質問の多いテーマです。

このブログでは、駐在や現地就職でフィリピンに暮らす方に向けてお話します。

恥ずかしながら、わたしはフィリピンに来てたくさんの病気にかかりました。デング熱、UTI(尿路感染症)、結核・・・さまざまな感染症にかかり、最初の2年で入院は3回。通院もしました。手術もしました。入院と通院費用を支払い、日本で働いて貯めた貯金がなってしまったこともあります。

事前に準備をしておけばよかったと請求書を見て気づいたことは何度もありました。日本ではめったに病気にかからなかったので、大丈夫だろうと思っていたのが最大の原因です。

渡比の前に、フィリピンの医療保険事情について知っておくととても役立ちますので、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。

ちなみに、留学目的など短期でフィリピンにいらっしゃる方に向けては違うブログでお話しますね。



 

フィリピンの社会保険

(Photo from Wikimedia Commons)

フィリピンの社会保険は、現地の会社で働く人は必ず加入します。駐在員の方と現地就職する方は、社会保険があることも覚えておきましょう。

入院や通院の際に給付が受けられるPhilhealth(フィルヘルス)と、疾病のために働けなくなった時に一時金がもらえるSSS (ソーシャルセキュリティサービス) があります。

 

公的医療保険 Philhealth(フィルヘルス)

PhilHealthとはフィリピン政府が運営する公的機関です。

入院の際、入院費用と医師に支払うプロフェッショナルフィーの一部が負担されます。退院する前に最低でも3ヶ月間、保険料を支払っていることが条件です。

外来の場合も、PhilHealth認定医療機関なら一部の医療費は負担されます。入院の必要がない放射線治療、人工透析治療も一部負担されます。

 

SSS (ソーシャルセキュリティサービス)

フィリピンのSSSは、疾病、妊娠・出産、障害、リタイアメントに対して給付金等のベネフィットが受け取れます。※ここでは『疾病』について解説します。

会社に入社したら、フィリピン人でなくてもSSSに加入しなければいけません。毎月のお給料からSSSへの保険金が引かれているはずです。

病気や怪我のせいで4日以上会社で働けなくなったとき、働けない日数に応じて現金支給を受けとれます。給付期間は最大120日間。直近1年間で3ヶ月以上保険料を払っていることが条件です。

給付金はAverage daily salary credit (ADSC) をもとに計算されます。

 

【例】月給8万ペソを毎月受け取っている場合

1日あたり480ペソの給付金が受け取れる

★計算方法
(16,000ペソ×6ヶ月)÷180日=533.333….ペソ →これがDaily Creditになります。
533ペソ×90%=480ペソ

この例は月給15,750ペソ以上受け取っている場合です。月給15,750ペソ以下の場合は、公式ウェブサイトを参照して計算してみてください。

公式ウェブサイト

SUMMARY OF BENEFITS BY SSS

 

会社が提供してくれるHMO型保険

(Photo from Unihealth Southwoods Medical Center)

フィリピンの企業は、福利厚生のひとつとしてHMO型医療保険を社員に提供しています。(ない場合もあります)

グループ保険とも言われ、入社すると会社が加入手続きをしてくれます。

利用できる病院や1病気あたりの補償は、会社がどんなプランに加入しているかによって違いますが、補償の範囲内であれば医師の診察料や検査代は無料になります。(例えば『1病気あたり年間◯◯ペソの支払まで負担』)

会社が選ぶプランによって、一部の検査代はカバーされない、妊娠に関わる検査台(エコーなど)は負担されない、ということがあります。ちゃんと会社なら、入社のオリエンテーションがあるはずです。

大体の会社はHMO医療保険に加入していますが、中小企業になるとない場合もあります。入社前にきちんと確認しましょう。

●代表的なHMO保険の会社

・Maxi Care マキュシーケア
・Intelli Care インテリケア
・Medi Card メディカード

どの会社も大きな違いはありません。

わたしがフィリピンに移住して最初に入社した旅行会社では、Medi Cardという会社のHMO型保険に加入しました。渡航前にあることは知っていたのですが、詳細を確認せずに入社したところ、実際カバーされるのは『1年間で1病気あたり5000ペソ』。

医師の診察にだいたい1000ペソほどかかるので、1病気あたり5回の診察を受けたらカバーしきれません。また、入院したら5000ペソでは当然カバーしきれません。わたしは運悪く入院してしまい、20万ペソ近くが自己負担となりました。




 

日本の健康保険 海外療法費

 

海外療法費は、海外旅行中や海外赴任中に病気やけがによって現地の医療機関で診療を受けた場合に、一部医療費の払い戻しを受けられる日本の社会保険制度です。

帰国後、ご自身で申請書を協会けんぽへ提出します。審査の後、払い戻しが受けられます。現地の病院で直接適用してもらえるわけではなく、その場は全額自己負担です。領収書を受け取り、日本で申請し、返金という流れになります。

適用されるのは、日本国内で保険診療として認められている医療行為に限られるので、美容整形などは対象外です。また、治療を目的としてフィリピンへ渡航した際は支給対象外です。

手続きに必要な書類は、協会けんぽのウェブサイトからダウンロードできます。

海外療法費は健康保険の制度ですので、地域の自治体に転出届け(=住民票を抜く)手続きをしてしまっている方は利用できませんのでご注意ください。

【おまけ】住民票を抜く?抜かない?
フィリピンに渡航するまえに、住民票を抜くか、抜かないで健康保険に加入するかはひとつの大切な選択です。

加入していなければ、海外療法費制度を利用できないからです。

また、フィリピンで出産する場合、住民票が日本に残っていれば、健康保険制度の出産一時金が受け取れます。1児につき40.4万円受け取れるので、かなり助かります。

わたしが出産をした時、残念ながら出産一時金を受け取れませんでした。妊娠前に住民票を抜いてしまっていましたからです。

出産前に転入して健康保険に加入したかったのですが、気付いたときは遅すぎました。

住民票を戻すには、帰国しパスポートを提出する必要がありました。気づいた時はすでに出産予定日2ヶ月前。大きなお腹で飛行機に乗るのはリスクが大きいと考え、出産一時金はあきらめました。

実際、出産費用は合計で70万円ほどかかり、フィリピンの社会保険(フィルヘルスとSSS)でいくらかカバーされましたが、60万円近く自己負担でした。後悔しています。

 

一番大切なのは、『病気にかからないこと』

強調してお伝えしたいのは、『病気にかからないようにする』ことが一番大切だということ。

日本で健康だった方でも、フィリピンに来てデング熱にかかった、風邪をよく引くようになったというケースをたくさん聞きます。

わたしは、日本で一度もかかったことのないUTI(尿路感染症)という病気に何度ももかかりました。トイレを我慢したり、汚い便座に直接座ったりして、細菌が膀胱内に侵入することで起こります。

この5年間で10回以上はかかっていると思います。1度は悪化し、数日入院したこともあります。

最初の一年目に、デング熱にもかかりました。10日間入院しました。退院して数カ月後、免疫力が下がっていたこともあり結核を発症し、半年間通院しました。

この経験から、わたしが普段気をつけていることは

・免疫力を高める努力をする(ビタミン剤を飲む、運動するなど)
・水をたくさん飲む
・手洗いをしっかり、アルコールを常に持ち歩く
・ドアノブに触らない、むやみに握手をしない

いちばん大切なのは、病気にかからない元気なから出を作ることと、しっかり予防すること。

 


 


いかがでしたか?

フィリピン移住を考えている方は、ぜひ今回のブログを参考にしてくださいね。

なにかご質問がある方、お問合せフォームからご連絡ください。

 

 

sakimello

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